Vol.2 投資信託で安全・楽チンに資産を増やす?!
前回、預貯金金利で資産を増やすことは難しいというお話をしました。では、私たちはどうやって資産を増やせばいいのでしょう?
その答えが「投資」です。
投資にはリスク(=元本を下回る危険性)がありますので、預貯金に比べて安全とはいえません。しかし、リスクがあるからこそ、もし成功すれば大きなリターン(収益)を得ることができるのです。
一口に投資といっても、株式投資、不動産投資、外貨投資など様々な種類がありますが、今回は初心者でも比較的気軽に始めやすい「投資信託」についてお話してみようと思います。
投資初心者が、いきなり投資を始めようと思ってもちょっと難しいですよね。そこで、実際の運用は投資のプロに任せちゃいましょうというのが投資信託です。
もう少し詳しく言いますと、まず証券会社が私たち顧客に対し投資信託商品の募集・販売を行います。そこで集めたお金を一つにまとめて、株式・債券などに投資し、もし収益が出ればその収益を私たちに分配してくれます。したがって、運用成績が良ければ私たちの資産も増えますが、成績が悪ければ元本割れするおそれも十分にあります。
投資信託には日本の株式に投資するものや、収益を第一に考えてリスクの高い海外の株式に投資するもの、収益より安全性を重視した公社債にしか投資しないものなどがあり、バラエティに富んでいますので、各人のニーズにあった商品選択ができます。
また、投資信託の資産は別管理することとなっていますので、ペイオフなどとは関係なく金融機関が破綻しても保全されます。
今販売されている投信の多くがファンドマネージャー(以下FM)と呼ばれる投資のプロが独自の判断で運用を行うアクティブ運用型と呼ばれるものです。
投資のプロが運用してくれますので、素人よりは成績が良くなるだろうと期待は持てます。
しかし、プロが運用するといってもずば抜けて成績の良いものは実はそれほど多くありません。自分で儲かる投資信託かどうかをしっかり見極める必要があります。アクティブ運用型投信は担当FMの能力に大きく左右されますので、見たこともないFMの力量を見極めなければなりません。これがなかなか難しいんです。通常はモーニングスター(www.morningstar.co.jp)やスタンダード&プアーズ(www.standardandpoors.co.jp)といった投信評価会社の評価を参考にこの見極めを行います。
どれが儲かる投資信託かなんてさっぱり分からないという人にオススメなのが、ETF(上場投資信託)です。
ETFとは、その価格がTOPIXや日経平均などの主な株価指数に連動するようにつくられて、通常の上場株式と同じように証券取引所で売買を行います。
日経平均などの指標が上がれば自分の資産も増えますし、下がれば減ることになります。ファンドマネージャーの力量に左右されません。実はアクティブ運用型の投資信託で日経平均などの指標より成績の良いものって意外に少ないんです。
リスクを承知で大きく儲けたい人はアクティブ運用型、収益より安全性なら公社債投信、両者の間をとるならETFという具合に自分のリスク許容度に応じた商品選びを心がけてください。
1.投資のプロに任せる投資信託
2.プロだからといって儲かるとは限らない
3.初心者にもってこいのETF
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