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Vol.4 気楽に儲ける?!株式カセギ方指南:その2

 バリュー投資で儲けるには、その企業の適性株価を知る必要があります。正確な適性株価を知ることは、かなり難しいのですが、大雑把な適性株価の目安くらいなら実は結構簡単に知ることができます。

■バリュー投資のカナメ「PER」

 適性株価の目安、それがPER(株価収益率)です。PERとは、現時点の市場株価が、その企業が得た利益の何倍あるかということです。計算式は、

PER=株価÷1株当たりの利益

となります。

 例えばPERが10の銘柄なら、現時点での株価はその会社の利益の10倍に相当するというわけです。各企業のPERの値は会社四季報などに載っておりますので、簡単に知ることができます。
このPERが大きいほど割高と判断され、あまり魅力のない株式ということになります。

■期待を確信に変えるチェックポイント

 しかし、いくらPERが低くても、将来業績が悪くなれば、株価は下がっていきます。そこで、私たちはその会社が今後も成長し続けるだろうという根拠を見つけなければなりません。その根拠となる4つのチェックポイントをみてみましょう(これらの数値も会社四季報などに載っております)。

(1)売上高成長率と利益成長率
予想も含めた過去5年分くらいの売上高と経常利益をみて、毎年安定して増収増益となっているかどうかを確認します。
(2)売上高営業利益率
営業利益÷売上高という式で算出します。この数字が高いほど、その企業の経営効率が良いと言えます。
(3)有利子負債
債務超過となって倒産する危険性があるような有利子負債(借金)の多い企業は避けるべきです。
(4)PBR(株価純資産倍率)
PBR=株価÷1株当たりの純資産という式で算出します。PBRは、現時点の株価がその企業の純資産の何倍になっているかということを表します。PERと同じで、PBRも高いほど割高で、低いほど割安といえます。

■銘柄は5~10に分散

 これら4つのチェックポイントとPERのすべての条件をクリアした株式は、いずれ上昇することになると思います。しかし、不測の事態が起こることもありますので、100%上昇するという保証はありません。

 そこで、実際に購入する際には、投資する株式を1銘柄に集中させずに、ある程度分散させた方が良いと思います。

■長期投資でゆっくり着実に

 PERの低い会社とは、現時点ではあまり人気のない地味な会社ということです。地味な会社は注目を集めにくいので、適性株価まで人気が集まるのにある程度時間がかかります。1年から2年、長くて5年というところでしょうか。つまり、長期投資というわけです。

■さあ!株式投資をはじめよう!

 株式投資をスタートさせるためには証券会社に口座を開設する必要がありますが、これは銀行口座を開くのと同じくらいカンタンです。

 さらに、今回紹介した長期バリュー投資は大きく損をするおそれが小さく、「ゆっくりでもいいから着実に資産を増やしたい」人にはもってこいの投資法です。

 株式投資を始めるのもカンタン、儲け方も分かった、さらに今まで二の足を踏んでいた原因であるリスクも小さい。もう、迷ってる場合ではありませんね。これを機会に思い切って投資家の道を踏み出してみませんか?

今回のポイント

1.PERで優良銘柄を発見せよ
2.4つのチェックポイントで期待を確信に
3.長期投資で果報は寝て待て

チームリオ 谷口直樹


2005-08-30 11:38  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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